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ある時「もうこんな仕事は嫌・・・」と裕さんがこぼしていた。
西日本の威圧的建造物すべては裕さんに関わる、本当にテリトリーが広い。
休日、携帯電話が鳴る「職人さんが、熱中症で倒れた」とか、「何とかが折れた･･･」とか、「何でもエエから、出て来い」とか、責務がおもい。
裕さんは数年前から中国語を勉強していた、二千8年十月現在、中国への移住を考えているみたい。
『裕さんはいつも何かをしていないと生きてゆけない人なのです』と奥様のレイさんが教えてくれる。
一方､私は何もやりたくない性分です。
裕さんに誘われ初めての白山への登山を楽しんでいた。
白山々頂への道､1800ｍ付近から酸素不足で急激にスローダウン､いつものことです。
さらに理(みち)は永平寺へと続きます。
悩める人全てを迎え入れてくれるという禅寺、これが私の理、シャングリアかもしれない。
心象厳かに山寺の空気に触れ般若心経の経典を購入した。
裕さん､八木が渡した永平寺の御守りを常に持っていますか。
信じる者は救われるのです。
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