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“雨々降れ降れもっと降れ！
”ポツリと降っているようで降らない明るい空を見ながら“雨が降ったから本日のクラミングは
中止、だから歩荷も中止"と言い訳もできるのにカナダでセレブな日々を過ごした体に20ｋｇ
以上のリュックは堪えます。
六甲ケーブルの駅が“おいで、おいで！”と呼ぶのを女の意地で無視！
ひたすら下を向いて心の中で“雨々ふれふれ！
”来週に北岳バットレスを控えての歩荷、でもその前にロープやテープ類を濡らしたくないから
雨が降ったら帰ろうと心に決め自宅を出発。
“もしもし”ソフトな低音の魅力一杯の声、一瞬緊張！
“もしもし八木です”
なぁ〜んだ八木さんか（ごめんなさい)、律儀に例会出席の電話を前日に下さった八木さんも当
日の朝、用事ができて来れないとの再度の電話があり、この空模様だからきっと誰も来ないだ
ろうと思いながら、やっと途中の屋根のある休憩所に到着､雨の方もそれらしく降ってきたので
すがここまで来てしまってからでは行くしかありません。
六甲ケーブル山頂駅の駅舎にリュックを置いて保塁のいつも皆がリュックを置く場所に着いた
のが10:30ａｍ頃、汗で濡れた体には保塁の風は冷たく11時まで待ってみようと見慣れた神戸
の町を見下ろしているとサングラスにオレンジ色のＴシャツ、軽そうなリュック姿の男性がやって
きます。
サングラスを外したその顔は何ヶ月ぶりでしょう、お久しぶりです、前よりスマートになって若くな
ったので は？
金城さんでした。
お元気そうで今日の午後の便で沖縄に帰るそうで、いつものメンバーがいたらきっと盛り上がっ
たでしょうに私一人でごめんなさい､"関西に来られたら例会に顔を出して教えてくださいネ、金城
さん” 金城さんのお話だと有原さんも来られたようで歩荷は疲れたけどなつかしい方に会えて本
日の例会は、よかった、よかった。
記 曽
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