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今年も奴らが帰ってきた｡吉野の渓谷に奇声絶叫はたまた悲鳴がこだまする。。。
どうも、久しぶりの登場。
イソベッチです。
ご無沙汰しております。
と言うわけで、お盆休み、川上村は下多古の沢登りに参加させてもらいました。
私は休みの都合で13日からの参加です。
みなさんは12日の夜入りで13日も登っているとのこと。
8月13日
夕方17:30川上村役場で藤井さんと合流。
テント場がわからない私を迎えに来てくれたのです。
そのまま車でテント場へ向かう。
15分ぐらいでテント場到着。
川辺の、とても気持ちいいところです。
話を聞くと、「上にもテント場があるんだけど、ファミリーが居てうるさいからコッチにした」とのこと。
「おいおい、オイラ達よりうるさい奴なんぞ居ませんぜ｣と突っ込んでおく。
中本シェフのチヂミやらピラフやら、氷○親方のちやんこ鍋やらを食べつつ、焼酎なんぞをゴクゴク飲みつつ
みなさんの話を聞いていると、今日もいろんな人が､いろんな場面でヒーローになったらしい。。。
(詳細は大北商店の前で聴取してください。）
その後とりとめもない話をしていると、どこからともなく「これ、あっためなくても食えるで｡」の声が。
彼が手にしているのは¨サ○ウのごはん（銀シャリ)¨。そうです大発見です。
“サ○ウのごはん（銀シャリ)”はあたためなくても、つまり水やガスがなくても、そのままで十分おいしく食べら
れるのです｡
これは山屋には大きな味方です。
なお、他のメーカーのものには、そのままでは、「とてもじゃねえが食えねえ」というものもあるようですので、
山に持っていくときは、一度ご自宅で試してからにしてください。
話とお酒は尽きぬ中、うっすら星も出てきたねえと思いつつ。
1：00AＭぐらい（←記憶があまりない）に就寝。
8月14日
今日は下多古川上部を登る。
しかし。。。体中にお酒が残っております。
あたまが痛い。
胃が重い。
テント場から取り付き点まで車で移動。
取り付き点で準備をし、いざ出発です。
とは言うものの、なんとなく足元がフラつくなあ。。。
みなさん、お酒はほどほどに。
が、しかし、この川はきれいです。
なめもきれい、周りの森もきれい。
やっぱり大峰の山は大きい。
さすがは世界遺産。
きれいな淵がそこらじゅうにあります。
ウォーターポーイズ思わず入水！ 二日酔いも吹っ飛びます。
グイッと登れる小さな滝もあります。
「ヒュィー」だの「プフー」だの奇声を上げつつ登っていくと、小さな滝に釜を発見です。
水が青々しています。
底なんぞ見えません。
飛び込むべきか、大人になるべきか。
しばらく迷いましたが、意を決して入水！深い！沈みました。
上から見ていた人の話では､3秒間は沈み続けたとのこと。
イヤーよく沈んだ。
そんなバカなことをしつつ、登っていくと、目の前がぱっと開けて大きな滝が。
琵琶滝です。
落差50m。
見事ですなあ。
いつもよりは水量はすくないとのことでしたが、いやいや、十分です。
こんな滝を見ていると、何故かはわからないけど、嬉しくなってしまいますねえ。
琵琶滝を高巻きして、琵琶滝落ち口から再び沢に戻ります。
落ち口にはリングボルトが打ってありました。
登ったの？
その後､1時間も歩かないうちに中の滝到着。
ここまで来ると、沢登り2日目のみなさんは、「水はもういいよ」といった御様子。
というわけで、帰ることにします。
琵琶滝まで下れば沢沿いに登山道がついているのですが、中の滝から琵琶滝まではない｡
登って来た沢を下るか､陸路を選ぶか。
折角登って来たところをそのまま下るのは面白くないなあ。。。
→陸路に決定です。
しかし、これがあまり良い選択で|まありませんでした。
帰りの道はかなり 急な斜面を､｢沢沿いに歩けばいつかは琵琶滝に着く」という信念のもと行くし かありません
でした。
足元はコケ生しているやら、腐った葉っぱが浮いているやら、歩きにくい。
道はわからんし、コケたら斜面をころげ落ちるやろうし。
結構苦労しました。
琵琶滝からはきちんとした登山道を下って、取り付き点到着。
今日はこの取り付き点でテントを張ります。
温泉に入ったあと、テント＆宴会場（タープ）を設営して、早速乾杯。
中本さんが釣ってきてくれた魚の塩焼き（中本さんは、今日は沢には入らず釣りをされていました)、藤井料理
長の焼きそば等々、今日も豪華な宴会です。
途中、にわか大雨や、羽根アリの大量発生に悩まされましたが、深夜に至るまで世界遺産に岳友クラブの雄叫
びは響き渡りました。
8月15日
今日は藤井さんと下多古川下部を登ります。
ほかの皆さんは3日目ということもあり、もう水はお腹一杯といった様子。
まだ2日目で元気な私に藤井さんがつきあってくれた。
感謝！
朝9時過ぎに中本さんに取り付き(浄水場の建物）まで車で送ってもらい、スタート｡
浄水場の金網沿いを少し
進んで、沢に下ります。
しかし。。。水がありません｡
少し進めば水もあるじゃろ｡But。。。
岩を超えても登ってもやっぱり水がない。
これじゃボルダリングじゃ。
と文句を言いつつ、めげずに進んでいくと、15分ぐらい進んでやっと“沢登り”にモード変更できました。
最初に現れたのは5ｍぐらいの立派な滝。
ところで、今日は氷見さんと全コース直登目標の約束をしています。
藤：「氷見さん、これ直登せえゆうんやで。。。」
磯：「右岸は傾斜がゆるいけど｡｡。上部が難しそうやなあ。。。」
藤＆磯「よし。。。巻いとこか。。。」
目標達成ならず！残念！ はい、あっけなかったです。
結局左岸を巻いて、滝の落ち口に空中懸垂で降りました。
その後は、ナメ、ゴルジュと美しい川の景色を堪能しながら、時には小さい滝の釜にもぐったり、時には淵に潜
む河童の数を数えたり。
ゆっくり進む。
上部よりも岩が大きくて楽しい。
トラロープがかかっている8ｍぐらいのスラブもグイッと越えて進んでいきます。
少し視界の開けたところで休憩。
ストーブで湯を沸かし、カップめん、先日来はまっているサ○ウのごはん、蒸しパンを食べました。
自然の中の昼飯は格別ですなあ。
食事を終えて再出発｡
まず目前に迫るのは2ｍぐらいの滝。
釜が結構深そうだし、取り付けそうもないので、左岸を巻くことにします。
まず2m弱ぐらいの岩を乗り越えるのだが、足がかりがなく、お腹一杯になってしまった私は、なんとなく乗り
越え方がわからない。
藤井さんに先に行ってもらってお助けをしてもらう。
藤井さんのテープをつかみ､岩に乗りあがった次の瞬間。
「ゴン！」左足が滑って、膝を強打してしまいました。
しばらく無言で、痛みに堪えました。
これが今日一番の核心でした。
そんなこんなで進んでいくと、ゴルジュの向こうにわれわれの前進を拒むかのように、硯みつける顔があります。
まさに自然の神秘。
人面岩です。
近づけば近づくほど、自然が作った芸術の精巧さに驚きます。
いや、これはきっと吉野の守り神が自らの姿を水の力を使って具現化させたものに違いありません。
氷見さんが人面岩の鼻をスタンスにすれば乗り越えれるじゃろとか言ってたけど､そんな恐ろしいことはできま
せん。。。
いや−、驚いた。
さてさて、そうこうしている間に、視界が開け、コンクリートの橋が見えてきて、ゴール。
藤井さん三日目でお疲れのところ付き合ってくれてありがとう。
久しぶりに例会に参加しましたが、よく遊び、よく飲み、よく食べました。
あ一、楽しかった。
また、よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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