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心配していた雨は前夜のうちに上がり、フェリーを降りると、青空と海がキラキラ輝く小豆島が私たちを待ってい
た。
キャンプ場に到着。
早々にテントを設営し、いざ吉田の岩場へ。
初日は夕暮れロック。
5.8〜5.11ｂをそれぞれ楽しむ。
5.9に四苦八苦する私…翌日の拇岳マルチピッチ「赤いクラック」も5.9。
不安が募る。
夜の宴会で、マルチピッチの心得を先輩方からいただく。
氷見さんに「セルフとビレイをしっかりやれば、何とかな
る。大丈夫、行っておいで」と背中を押してもらい、腹をくくる。
やるしかない。
二日目、フリー組の皆さんに見送っていただき、拇岳に向けていざ出発。
今回のマルチピッチは東さん＆木本さん、石川会長＆私の２組。
東さん＆木本さんが先発、その間、石川会長からコールの最終確認とアルパインでは浮石などが多く、ホールドの
岩などには充分注意するようご指導いただく。
いよいよ自分が登る番が来た。
トップである石川会長の姿は見えない。
これがアルパインマルチなんだ。
途中でやめることはできない。
自分で上がるしかない。
時にはスリングで作ったあぶみで体を持ち上げる。
あぶみの回収に一苦労。
それでも確実にピークに近づいている。
一瞬の霧雨があったかと思うと、今度は青空が広がり、眼下には瀬戸内海。四国まで見える。
必死のパッチの６P。
強風のためか緊張のためか、飲まず食わずだったが不思議と飢えも渇きも感じなかった。
ピークまでは長いようで短く感じた。
ピークでは石川会長の発声で万歳三唱。本当にうれしかった。
私の中で、世界が少し変わった気がした。
その頃、吉田のキューブロック、きもちんよかロック、トップロックではフリー組がオンサイトの嵐を呼んでいたらしく、
夜の宴会は大盛り上がりとなった。
最終日、吉田のベムロックへ。
三日間、クライミングを満喫した。
クラブに入会して初めての合宿。
出発時は期待と不安で複雑な気持ちでしたが、充実した三日間で本当に楽しかったです。
合宿の準備から当日、何から何までお世話になった東さん。
完璧なボルシチで９人の胃袋を感動させてくれた木本さん。
美味しいごはんを支えるこだわりの炭職人中本さん、実はお酒がめっぽう強いことが発覚した丸山さん。
楽しい話術で場を盛り上げてくださった竹内さん、OS祭りの立役者石塚さん。
拇岳をレクチャーし、背中を押してくれた氷見さん、美味しい自家製野菜の差し入れと、全Pマルチをリードしてく
ださった石川会長。
皆さんに本当に感謝です。
次はつるべ方式でマルチピッチできるように、練習頑張ります。
本当にありがとうございました！
行動経過
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5/2
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22：30
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大阪出発
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5/3
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01：00
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神戸港発フェリー
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07：30
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小豆島坂手港
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吉田キャンプ場
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テント設営
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吉田の岩場
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買い出し
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調理・風呂・宴会
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21：00
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就寝
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5/4
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(アルパインマルチ)
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04：30
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吉田キャンプ場出発
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06：00
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拇岳赤いクラック登攀開始
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10：30
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東＆木本組登攀終了
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11：40
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石川＆杉村組登攀終了
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買い出し
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（フリー）
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吉田キャンプ場出発
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吉田の岩場
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風呂・調理・宴会
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5/5
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8：00
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吉田キャンプ場出発
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吉田の岩場
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テント撤収
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吉田ダム見学
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15：15
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坂手港発フェリー
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神戸港着
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20：30
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大阪着
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