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９／１４ 夜、新大阪集合、夜行バスで信濃大町まで・・・。
ところが出発時間になっても竹内さんが来ない。
仕方がないので１名キャンセルの手続きをしてバスに乗り込む。
最後の望みをかけてバスの窓から駅方面をのぞいていると、小走りの竹内さんを発見！！
ぎりぎりセーフ、いやほぼアウト。
さすが主役は遅れてやってくる、持ってますね。
波乱の幕開けで始まった珍道中、どうなることやら・・・。
９／１５ 蓮華温泉〜朝日岳〜朝日小屋
０４：５０ どうも夜行バスは苦手だ、寝たような寝ないようなで信濃大町駅着。
電車で南小谷まで移動。車中、中本さんが車内アナウンスの「ワンマン電車」を「弾丸電車」と聞き間違う。
南小谷からはチャーターしたタクシーで蓮華温泉へ。
０８：２５ 蓮華温泉着。水を補給し準備体操。
０８：４０ 蓮華温泉発。天気は快晴、いよいよここから長い旅のスタート。
０９：２０ 兵馬の平で小休止。
このあたりは湿地、湿原が多く木道を歩く。
ちなみにオジさまたちの失言的ギャグも多かった。
１０：００ 鉄の橋を渡る。
１０：２５ ひょうたん池手前で小休止。
１０：５５ ひょうたん池通過。
１１：００ 鉄の橋（白高地沢）通過。
１１：４０ カモシカ坂途中で小休止。
途中、木道のメンテナンスをしていた。
山道に重機を持ち込み工事している様をみて、なにげに歩いているこの木道のありがたさを改めて感じ、維持管理してくださる皆さんに感謝です。
１２：３０ 花園三角点で小休止。
１２：５５ 水場で補給。冷たくてうまし！！
１３：２０ 青ザク通過。
１４：１０ 五輪の森を抜けたところで小休止。
１５：００ 吹き上げのコル着、小休止。先はまだあるが、何となく本日の目的を達成した気分になってしまう場所だ。
朝日岳へ向けて出発すると間もなくガスに包まれる。
散発的に雨が強くなるのでカッパを着たが往々にしてカッパを着込むと雨は止むものである。
するとガスの中から雷鳥が出現。
「小屋までもうちょっとだよ」と応援してくれているようだ。
誰かが「雷鳥ってうまいのかなあ」と台無しの一言。
雷鳥さんは再びガスの中へと消えていってしまった。
１５：５０ 朝日岳着。
最高到達点、明日はここから海抜０ｍの日本海目指して下るのだ。
でも今はそんなことより早く小屋に着いてビールが、ご飯が・・・。さっさと小屋へ向かう。
朝日岳から小屋へ向かって下り始めると間もなく赤い小屋の屋根が見えるが、そこからの下りと登り返しが最後の最後で結構きつかった。
１６：４０ 朝日小屋着。
予約が早かったからか個室が与えられ、おいしいご飯もたらふく頂き（お代わり４杯）、
小屋のみなさんも親切で快適に過ごさせて頂きました。
９／１６ 朝日小屋〜朝日岳〜栂海山荘
０４：００ 起床。
０５：００ 朝食。
朝からモリモリ、おかずなくなってもふりかけでモリモリ。
０５：３０ 出発。
小屋のみなさまお世話になりました。
本日も快晴、気温は長袖シャツ１枚では肌寒いくらい１５度前後か。
０６：２０ 朝日岳着。
日が昇り気温が上がる。
東方には雲海。
０６：５０ 吹き上げのコル着。
０７：４０ 長栂山着、小休止。
０８：４０ 標高１９０２ｍ地点、小休止。
０９：２５ アヤメ平で小休止。
振り返ると紺碧の空、新緑の山、鏡のような池塘の水面にもその景色が広がっている。
アヤメの時期は過ぎたもののまだまだ夏だ、い。
０９：４０ 黒岩平で水補給。冷たくてうまし！！
１０：２０ 黒岩山着、小休止。
遥か遠く、氷見さんが目視できないくらい遥か遠くに本日の目的地「栂海山荘」の赤い屋根が楊枝の先ほどの大きさで見える。
あといく山を越えるのだろう、まだまだ先は長い・・・。
「虹の橋を渡って行けたらなあ」と中本さん、なんてロマンチック。
「でもきっと有料やで」と竹内さん、さすが関西人。
「ほな７色やなしに３色でええからまけてほしいわ」と中本さん、やはり関西人。
１１：００ 文子ノ池通過。
１１：２５ しばらく灌木帯の尾根道が続くが風の通る場所で小休止。
１２：００ サワガニ山着。
１２：５０ 北俣ノ水場着。
ここから先は水場が不確実とのことでたっぷり補給。
とはいうものの、水量は「ししおどし」の竹筒に引き入れる水に等しい。
一滴の水のありがたさを改めて感じる。
木本さんは一滴も無駄にしまいと設置してある樋を駆使し給水、たくましい。
結局水汲みに先客待ちも含め４０分かかった。
それにしても水汲み後のザックは鉛のように重い・・・。しかも急坂。
１４：３０ 犬ケ岳着。
栂海山荘が目前に。
１４：４０ 栂海山荘着。すでに先着されたみなさん十数名が思い思いにくつろいでいた。
我々は２階に寝床を確保し、テン場の隅で小宴会準備。
今回の食当は木本さん、噂には聞いていたがまさに晩餐。
まずは木本さん自らが麓から運び上げた缶ビール６本で乾杯、前菜にゴーヤチャンプル、メインは肉じゃが、そしてだしをとるところから作ったわかめとジャガイモ小エビ入り味噌汁。
ちょーうまし！！
氷見さん「今日はほんっと楽しい！！」を連発。
日も暮れて肌寒くなったところでお開き、山荘内へ。
２階への階段が急でいい感じになったみなさんがフォールしないかハラハラした。
１９時くらいだろうかアラームを４時にセットし就寝。
９／１７ 栂海山荘〜白鳥小屋〜親不知
０３：４０ みなさん４時前に起床。
朝食。木本さん特製、朝からがっつり親子丼。
うまし！！
斜面にはみ出した豪快なトイレから眺める美しいモルゲンロートにしばしうっとり。
０５：２０ 栂海山荘発。快晴、気温は２０度くらいか。
いよいよ最終日、親不知目指してゴー！！
０６：１０ 黄蓮山着、小休止。
ここで２班に分け竹内、木本、熊倉が先行することに。
以降、先行組の記録となる。
０６：５０ 菊石山着。
０７：２０ 下駒ケ岳着、小休止。
熊倉がペースダウン。
標高が下がると気温が上がる、とにかく暑い。
尋常じゃない汗が出てくる、塩飴で脱水症予防。
他方、竹内さん、木本さんはトップギアで駆け下りる。
そのスタミナはどこから沸いてくるのでしょうか。
０８：３０ 白鳥小屋着、小休止。
竹内さん、木本さんはすでに白鳥小屋の展望台に登って展望を満喫していた。
私は展望台に登る元気もなく、木陰で休む。
ここからはそれぞれのペースで降りることになった。
水を分け合って、さあガンバ！！
以降、熊倉個人の記録となる。寂しい・・・。
白鳥山からは下る一方と思っていたが意外と登り返される、アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を下げていく。
１１：０５ 坂田峠着。
１１：４０ 尻高山着、大休止。
暑い、苦しい・・・。
日本海が目前に、もう少しや。
１２：３０ 二本松峠着、大休止。暑い、苦しい、蚊がうざい・・・。
１４：３５ 木本さんから電話が入る。
竹内さんと共に１２時半にゴールしてすでに温泉に入って今帰りの電車の中、日本海にもタッチしたとのこと。
早すぎるんですけど・・・。
ほぼ惰性で下る、クモの巣に引っかかる・・・。
１４：４０ 親不知着。寂しいひとりゴーーール！！
「おつかれ、オレ」自販機でコーラ買って乾杯、うまし！！
「ホテル親不知」のベンチでしばらく放心状態。
日本海にタッチすべく最後の力を振り絞り海までの長い階段を下る。
念願かなって海水にターッチ！！
近くの人にお願いして、ヘロヘロだったが懇親の笑顔で写真を撮ってもらうが逆光で表情が分からない・・・。
１５：４０ ベンチに戻り休んでいると、中本さん、氷見さんがゴーーール！！
私のほぼ倍の年齢にもかかわらず栂海新道を歩き抜いた中本さん、感服いたします。
３名とも予備日を設けていたので今晩は泊まってしまおうということになり「ホテル親不知」のお世話に。
とりあえず温泉。夕食は生ビール、タコしゃぶ、カニ、刺し身・・・。
テーブルいっぱいに広がる豪勢な食事を前に、衰弱しきった私はあまり箸が進まずお茶をすする。
それを横目に中本さん、氷見さんはパクパク。
翌日は５時起床、中本さん、氷見さんはまだ日本海タッチしてないので朝食前に一歩き。
朝食後、市振駅まで送迎していただき一路大阪へ。
所感：
今回は「ひたすら歩く」という山登りの原点を顧みることができた、趣深い山行だった。
標高によって変化する山容の美しさ、水のありがたさ、遠い目的地に着いたときの感動、栂海新道はそんな登山ができるすばらしい道でした。
「さわがに山岳会」のみなさんが尽力してくださったおかげです、改めて感謝いたします。
ありがとうございました。
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