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登山終了後、3人の有志とグリンデルワルドヘ移動、言葉の通じないまま強引にベルヴェ・ホテルへ泊り込んだ。
翌日登山電車でユングラフヨッホへ。
アイガー、メンヒ、ユングラフの美しき岩山、そしてそれらの岩壁直下に展開する緑の牧場、その中に点在する建物。目的の登山を果たし、ゆったりした気分で観光した。
これは関東のプロガイド主催の登山隊に参加しヘルンリ稜から登った私の初めての本格的な海外登山の記録である。
海外登山に際し、費用もさることながら一番の問題は休暇であろう。
この山行においても14日要したのであるが､盆休みと前後の土日を含めても当然不足する。
勤務する会社は60人ほどの小企業であり、休暇に関しては余り理解はない。
しかし思い切って会社に掛け合った。
案ずるかな結果は上々、社長より金一封も賜った。
また社長が昔、グリンデルワルドヘ旅行した際、槙有恒氏アイガー東山稜初登攀時のガイド・ストイリ氏と知り合い、その縁で文通した槙有恒氏の手紙や写真を見せて頂いた。
これ以前にも海外登山らしきものはやった。
勤務する会社は電気鉄道関係の電気計測器を製造しており、中国鉄道にも納入している。
この関係で1985〜92に6回ほど中国に行っている。
仕事の合間をぬって登山したのは勿論である。
西安近くの華山､少林寺のある中岳崇山､河南省の嵯牙山､北京の香山､万里長城では八達嶺、慕田峪､山海関の各長城、特に山海関長城は天下第一関より数ｋｍ北方の角山付近まで歩いたが、観光化されてなく、趣があった。
岳友クラブでは､1996.4.28〜5.5にソウルのインスポンヘ遠征している｡小笠原､越智､贄川､金城＆ファミリー2、三木の7名で､関釜フェリーで渡り、明洞の1泊1000円のホテルに泊まりこみ､先ずはインスポンヘ｡
金ちやんパーティは前夜近くの山小屋で泊まり、完登したが、私は下部をかじっただけ。
後は北韓山ハイキングや観光を楽しんだ。
お土産は6000円の5.10クライミングシューズと残ウォンで買った朝鮮人参。
人参はまだ焼酎に浸かって残っている。
退職してからは時間が自由になったが、資金が不自由になった。
何とか工面して、2003.8にヒンドウ・クシュの権威である雁部氏率いるヤルクン源流域第3次踏査隊に参加して、ヒンドウ・クシュのヤルクン源流チアンタール氷河（パキスタン北西辺境州）へ1ヶ月間遠征した。
目指した6000ｍ峰の初登攀はならなかったが、未開拓地の不自由なトレッキングを十分に楽しんだ。
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